補強運動（筋トレ・ストレッチ）レッスン– ボディメンテナンスアプローチ＜その１＞ –

運動器（骨、筋肉、靭帯、腱など）の強弱、柔軟性、位置異常、バランス不均衡はランニング障害の要因となります。
運動器が強靭なほどに負荷への対応力と耐久性に富み、故障が少なくなります。とりわけ筋肉は動作の主体であり、腱を介して関節を守る役割を担うだけではなく、アライメント（骨の位置・つながり）を作るうえでとても重要です。筋トレで筋力の向上と筋バランスの維持改善をはかりましょう。

ランニングフォームの二大形成要因は、身体の動かし方と運動器（骨、筋肉、靭帯、腱など）の特徴、能力、状態状態です。
左右差はどちらか片側への特異な負荷や過負荷となりパフォーマンスの低下や故障につながります。筋トレやストレッチなどの補強運動でバランスとれたランニングフォームを維持させてゆきましょう。

スピードを強化するためにインターバルトレーニングやレペティショントレーニングなどのスピード練習を導入しますが、故障リスクが高い練習メニューでもあります。
それらをこなせる運動器そのものの強化（速く、ダイナミックな筋収縮）を行うことで、より成果に結びつく練習になると考えます。

運動器（骨、筋肉、靭帯、腱など）の強弱、柔軟性、位置異常、バランス不均衡はランニング障害の主な要因となります。
中でも柔軟性を欠くことは故障リスクを高めます。筋肉は激しく使うほどに血液や酸素などが不足して硬くなり、硬くなるほどに滑らかな負荷の吸収ができなくなり、筋挫傷を招いたり腱や関節を守ることができなくなったりします。

• 腰と大腿を結ぶ腸腰筋の柔軟性が乏しい状態では骨盤が前下方に引かれるために猫背ぎみで腰の低いフォームになりがちです。
• 大腿後面ハムストリングが硬ければ膝と股関節の伸展が妨げられて重心が理想の位置よりも後方に残りやすくなり、いずれも効率のよいランニングフォームとはいえません。
• 肩甲骨周りの柔軟性は体幹部の左右のうねりを助けてダイナミックなフォームにつながります。
• 足関節の柔軟性はアップダウンのスピードコントロールやフォアフットなど着地のパターンに影響します。

スピードを強化するためにインターバルトレーニングやレペティショントレーニングなどのスピード練習を導入しますが、速く、ダイナミックな筋収縮を伴い故障リスクが高い練習メニューでもあります。
日頃の柔軟性の向上がさらなる負荷への対応力を支え、スピード練習の確実性、効果につながります。